やぐちまり

旧きこと、起源ではないこと、2つの相反する彼岸と彼岸の両側に足を置いて、彼女が見つめてきたもの。彼女が引き裂かれてきたもの。二律背反をその小さな身に秘めている彼女に単純なスピリチュアルな何かでは代弁できない深淵と光を見る。

小さな手の平に託されたものは熱く溶ける。掌は焼け爛れていく。しかし彼女は離さないだろう。託されたものは彼女にとって余りにも大きなものだから。

このタイミングにおいて彼女を見るとき、そこはかとない浪漫を感じる。マンパワーPVのAnotherVer.におさめられていた、あの強い眼差しに惹きつけられる。そこに理由は無い。ただただ惹きつけられる。
いしかわの視線とは正反対の。


中澤裕子の魂を十全に引き継ぐただひとりの人。