書籍大賞

http://planroom.fc2web.com/hbg05.html

●1位 Sals3
●2位 スピリッツ オブ ガッタス
●3位 Sals4
●4位 モーニング娘。×つんく♂2
●5位 Fu 安倍なつみ

暫定版とは若干順位の変動あり。


1位:Sals3
ガッタスの輝きに満ちた1冊。合宿の写真はまるであの「モーム素。部屋」を想起させるほどに自然な表情に満ちている。このムックを特別な1冊にしているのは間違いなくこのラスト数頁の合宿風景の写真であり、何回見てもなかなか飽きさせない。こうなると動く映像としても見たくなるものではあるのだが、彼女たちが普通に楽しんで普通に集中していたいと思っているであろう場所にいつもカメラがあるというのはやはり理不尽であることにも気づく。ヲタはいつでもワガママで自己中心的だ。それでもあの合宿風景の写真は良い。
他にも目次の背景として使われている駒沢体育館のバックヤードで一列に並んで座っている写真も秀逸で、できればこれをポスターにしてほしいくらいだ。等身大ポスターはいらないけれども、この写真のポスターは欲しい。


2位:スピリッツ オブ ガッタス
ガッタスの魅力のひとつは、団体でスポーツをして相手チームと戦うという行為の中で有機的にメンバーの意識やプレーが交差していく様を見るカタルシスにあると思っているのだけれども、それを文字にして具現化したのがこの本。これを読めばこのチームがまだまだ発展途上なのもよくわかるし、全員の意識が同じ方向を見ていないこともはっきりとする。しかし返ってそれがリアルで心地いい。
一言で言えば、メンバーの個性が剥き出しにされている。それも近代自然主義文学でも読んでいるかのようなアプローチで。


3位:Sals4
上位2冊とはかなり水をあけられての3位。資料的な側面がより強くなっているので、全体的な熱量の低下は避けられず。それでもはっとするようないい写真が数多く掲載されているのは魅力的。斉藤の初ゴールの写真や、運良く現場で見ることができた北澤監督誕生日の公開練習など、夏の記憶が色濃い1冊。どちらかというと私的な記憶の補強材料として。


4位:モーニング娘。×つんく♂2
正直あまり記憶にないのだが、読んでいた当時はかなり楽しんだ記憶があるので。


5位:Fu 安倍なつみ
今年入手した写真集はこれだけかもしれない。しかも入院中のお見舞品。でも天使はそこにいた。





石川卒業本やら他の写真集やら、いいものがあるのは知っていても、読んでいないものはランクインさせられず。ヲタとして勉強不足だったやもしれないこの2005年でした。

来年はどんな本が出るのだろう。活字ものを渇望します。