明日はもう書く気力さえないかもしれない

お台場へ。

最近妙に涼しくなって今日はまたひどく暑かったりと、気温が安定しない。そのせいか、体調も若干悪くなってしまった。

今日は手元にロキソニンを握っての試合観戦。久々のガッタスの試合、勝てなかったこと決勝へ進めなかったことの不満はあるけれども、それよりも何よりも久しぶりにガッタスの試合を観ることができたのが、まず大きな喜びだった。最近は勝ち負けばかりに目が行って、そういう単純なことを忘れている人もいるのではないのか。体調の関係もあり、名古屋、代々木と2大会連続で試合観戦できなかった自分としては、目の前で試合が行われたことの喜びは何ものにも代えがたく。

体調面が心配されたミュージカル組の動きは悪くなかった。少なくとも第1試合はそう感じさせてくれた。ミュージカル中も公開練習にきた藤本美貴は見事に2得点。フィールドでの動きや相手FPをかわすボール裁きも堂々たるもの。全試合出ずっぱり。

なでしこの仕事で残念ながら公開練習には参加できなかった吉澤ひとみも、YJ戦の1点目ではCKに合わせてハーフラインからゴール前に走りこんで相手の注意を引き付けて藤本の得点を影ながらアシストした。キャプテンらしく吉澤も全試合出ずっぱり。

特にYJ戦2点目は、ガッタスの過去全てのシュートの中でも最も美しいものだったように思う。「最も美しいうちの1つ」ではなく、あれこそがベスト。左サイドハーフライン付近から吉澤キックイン→右サイドあさみ→ゴール前左藤本→ゴール。この間全てダイレクト。決勝に進めなかったことで、このゴールへのプロセスの印象が薄まっているとしたら、ただひたすらに残念だ。

石川梨華ファンタジスタ戦で相手エースのかりんに対してあの持ち前の執拗なマークを見せたりと、ミュージカル疲れを感じさせないカンの良さを発揮していた。



それでも勝てないこと。

悔しいよね。試合を重ねるごとに残存体力が追いつかなくなったのもわかったし。全員にいいプレイがあった分、全員にミスがあった。女子バレーでは確か「-2」みたいなことを標語に掲げてミスを減らそうとしているけれども、ガッタスもまた「-2」、それが無理なら「-1」でもいいから、ミスを少なくしていけば。

普段なるべく感情を表さないようにしている吉澤が、今日、とある所で一瞬悔しそうにしたシーンを偶然見てしまったので、わけもなく泣きそうになった。

彼女はファンタジスタ戦でも枠内へ飛んだ鋭いシュートを何本か打っていた(相手ゴレイロのファインセーブで得点できず)し、結果よりもずっと微妙な試合だったことは、ここではっきりと言っておきたい。

ガッタスはどうしても結果を求められるものだし、彼女たちも結果を出してこそと思っているものだから、負ければ不満も出るし、批判も出るだろう。

でも試合に負けたことで、今日彼女たちが描いた過程、これまでガッタスが歩んできた軌跡、それらがまるでなかったことにされてしまうことを、自分は怖れる。



明日も懲りずにお台場に行ってくるけれども、更新するかどうかは体調次第。涼しくなれ。